中世を掌握した鎌倉武家政権の一大年代記であり、魅力と謎に満ちた『吾妻鏡』や、中世の代表的な史論書として、後世の日本人の歴史観にも大きな影響を与えたといわれる『神皇正統記』、激動の昭和史を知る貴重な書にして2014年に公刊された『昭和天皇実録』について解説する。
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中世を掌握した鎌倉武家政権の一大年代記
吾妻鏡(1)魅力と謎に満ちた書物 -
源氏三代将軍に厳しく、北条得宗家には甘い
吾妻鏡(2)その執筆の意図を探る -
言われてみれば確かに似てる? 江戸と鎌倉の各種制度
吾妻鏡(3)徳川家康への影響と効果 -
「源頼朝の死」を隠した犯人は誰?―歴史のミステリー
吾妻鏡(4)事実と虚構のはざまから -
「皇統が絶えず伝わる世界で唯一の国」という自負心
神皇正統記(1)日本国とは何か -
後醍醐天皇が公正に評価した鎌倉幕府政治の最高責任者
神皇正統記(2)正直・慈悲・決断 -
天皇の系譜が直系で続かなかったのは天の意思が働いたから
神皇正統記(3)政治の成功に必要なこと -
24年強を編修に費やした大著、いよいよ公刊へ
昭和天皇実録~公開の歴史的意義