2015年8月に発表された安倍晋三総理の戦後70年談話発表に向けて組織された「21世紀構想懇談会」の有識者メンバーの立場から、日中や日韓にまたがる歴史認識の相違や欧州における歴史認識問題について俯瞰しながら、70年談話に対する所感を交え、日本の戦後70年を振り返る。
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未来に対して後ずさりしながら入っていくわけではない
「ふりかえれば未来」を歴史解釈の基本に -
日本批判で国際的地位向上を図る外交戦略が中韓で常態化
戦後70年の歴史認識(1)中国と韓国との関係 -
戦後70年間の実績の中に反省や謝罪の表れを見てほしい
戦後70年の歴史認識(2)平和国家としての歩み -
この懇談会は総理の談話の草案を提示する場所ではない
戦後70年談話(1)21世紀構想懇談会の役割 -
後世のために必要な史実を緻密に議論していこう
戦後70年談話(2)歴史家としての使命 -
加害者と被害者への固執―日本の一般市民も辟易した表れか
戦後70年談話(3)韓国の反応と日本人 -
1915年の悲劇もトルコ・アルメニア間の歴史認識問題
戦後70年談話(4)歴史解釈の違いが生む各国の対立 -
文革や天安門など隠したい部分には決して光を当てない中国
戦後70年談話(5)歴史認識とインテグリティー -
「朝鮮王室儀軌」返還後相次ぐ韓国からの文化財返還請求
戦後70年談話(6)日韓関係と「カタストロフィー」 -
アルメニア人追悼式典の翌日にガリポリで追悼行事を開催
戦後70年談話(7)二つの追悼式典と歴史認識問題 -
バンドン会議の2原則を引用した安倍首相の演説
戦後70年談話(8)バンドン会議と歴史認識のあり方 -
未来の子孫に枷と軛を負わせないための装置
日本の戦後70年とワイツゼッカーの演説 -
歴史の正負両面に言及した談話をひとまず評価
戦後70年談話所感(1)歴史を直視するために -
「侵略」の定義を進言した21世紀構想懇談会
戦後70年談話所感(2)歴史的文脈で語る重要性 -
英豪の評価の差異は歴史の未来を前向きに見るか否か
戦後70年談話所感(3)周辺国との関係 -
今後の諸外国への丁寧な補足で談話の真価が定まる
戦後70年談話所感(4)おわびと歴史修正主義への懸念