世界史に類を見ない残酷な戦法や破壊的な結果をもたらし、「20世紀の病根のほとんどはこの戦争に由来する」といわれた第一次世界大戦から100年が経過した2014年は、第三次ガザ戦争とシリアの二重内紛、ロシアのクリミア併合、ISの台頭など、「ポスト・冷戦期の終わり」を象徴する緊張が続出した。第一次世界大戦と中東、そして日本の関係を見つめ直しつつ、現代につながる教訓を導き出す。
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ISが挑戦しているのはサイクス・ピコ秘密協定の無効化
第一次世界大戦から100年にあたって(1)20世紀の病根と21世紀の進路 -
スエズ運河とアラビア湾が挟む中東の地政学的意味が大変化
第一次世界大戦から100年にあたって(2)帝国崩壊の余波と中東の役割 -
日本の第二特務艦が地中海で護衛任務も死者を出す大惨事に
第一次世界大戦から100年にあたって(3)第一次世界大戦における日本 -
バブル景気、格差社会、政界再編‥100年前との共通点
第一次世界大戦から100年にあたって(4)大戦期と現代日本を比較して学ぶべきこと -
中東・ロシアの混乱は「サイクス・ピコ秘密協定」に起因
第一次世界大戦100年と日本(1)ポスト冷戦の終焉 -
石油における安全性と確実性は多様性と多元性に潜む
第一次世界大戦100年と日本(2)石油と安全保障 -
地中海で学んだ通商破壊戦の重要性を帝国海軍は生かせず
第一次世界大戦100年と日本(3)生かされない教訓 -
平成バブルの崩壊はさながら第一次大戦後の反動不況
第一次世界大戦100年と日本(4)バブルの類似性 -
大国の没落やパワーシフト、相次ぐ外交失策・・・
第一次世界大戦100年と日本(5)歴史は繰り返す