ウクライナ問題はロシアとEUとの関係を緊張化させ国際秩序を大きく揺るがしたが、ギリシャの経済危機は世界の金融市場を大いに揺るがした。まさにヨーロッパから世界規模の問題が数多く噴出しているわけだが、そんな中、プーチン政権は、中東という駒を巧みに使い、アメリカやEUの影響力を阻止しようとしている。したたかで強靭な外交政策を展開する各国それぞれの事情とその歴史的背景を読み解いていく。
-
ロシアの行為は国際秩序の枠組みを大きく否定
ウクライナ問題を読む~米ロの動きを注視する中国と日本の外交姿勢への提言~ -
南流計画中止に見る露土のしたたかな外交政策
ロシアの中東政策(前編)欧米が持たない「てこ」 -
ロシアとの稠密な経済関係で制裁をかいくぐるイラン
ロシアの中東政策(後編)鍵を握るトルコとイラン -
ギリシャ式説得の極意は「一人より大勢」
書物で学ぶギリシャ危機(1)自ら招いたギリシャの悲劇 -
ユーロを大いに活用して利益を上げたのはドイツ
書物で学ぶギリシャ危機(2)ユーロが見せた影の側面 -
個別通貨の切り下げは「国家による盗み」に他ならない
書物で学ぶギリシャ危機(3)リカーズと有馬龍夫 -
「最も恥ずべき行為は一にうそ、二に借金」―ヘロドトス
新しい東方問題(1)ギリシャのうそと借金の代償 -
ユーロ圏の中でドイツの存在感が増大
新しい東方問題(2)イランの強みと「ドイツ帝国」の野望 -
窮乏ギリシャが蒸し返すナチス戦争賠償
新しい東方問題(3)複雑さを増す戦後賠償や金融問題 -
キャビアで分かるロシアのカスピ海パワーとユーラシア戦略
プーチンのユーラシア戦略(1)地政学で読む3つのワード -
NATO国境での軍事演習から見えてくるロシア外交の特性
プーチンのユーラシア戦略(2)軍事演習とロシア外交 -
日露首脳会談開催へ!今、意識すべきは中国の存在!?
日露関係正常化に向けて(1)ユーラシアの政治力学 -
日露首脳会談では「北方四島」問題の進展が最大の焦点
日露関係正常化に向けて(2)北方四島帰属問題